各位
今年も恒例の安全コンセプト記法研究会オープンカンファレンス「SCN-OC 2024」をハイブリッド開催いたします。
今回は、SCDL2.0策定に向けた取り組みや各派生活動内でのトピックを集めた講演内容、当研究会メンバによるパネルディスカッションも予定しております。
皆様ご多忙とは存じますが、ぜひご参加ください。
<安全コンセプト記法研究会(SCN-SG事務局)>
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【安全コンセプト記法研究会 オープンカンファレンス(SCN-OC2024)】
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■タイトル:「SCDL2.0始動、MBSEで安全三規格を解く!」
■主 催: ガイオ・テクノロジー(株)
■協 賛: 安全コンセプト記法研究会(SCN-SG)
■開催日: 2024年11月27日(水)13:00~17:00
■開催形式: リアル会場)ガイオ・テクノロジー(株)18Fフロア
オンライン)Zoomウェビナーによるコンテンツ配信を予定
■参加人数: リアル会場参加:20名/オンライン参加:200名
(お申し込み時に会場参加 or オンライン参加を選択ください)
■参加費用: 無料
【お申し込み】下記サイトよりお申し込みください。
▶ SCN-OC2024 申し込みはこちらから
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【カンファレンス プログラム】
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■13:00 - 13:10
【オープニングトーク】
アブストラクト:
自動運転・SDV・メガECU・SoCの時代が到来し、車載制御システムの分野においては意図機能安全・サイバーセキュリティ・機能安全を効果的・効率的に論じることがますます重要になってきています。
機能安全の仕様記述法として発展してきたSCDLは時代要請に応じてMBSEのフレームワークに適合するよう大幅なアップグレードを実施します。
今回はこれらに関連するトピックを集めました。
講演者:
DNV ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社
機能安全部
プリンシパル・テクニカル・エキスパート
山下 修平 様
講演者プロフィール:
安全コンセプト記法研究会(SCN-SG) スポークス パーソン
車載電子制御システムの安全設計分野で20年以上活動。最近は安全関連規格間の連携議論などに取り組んでいる。
■13:10 - 13:40
【講演タイトル】<招待講演>
説明/合意形成の難しさに立ち向かう。SCDL 2.0への期待
アブストラクト:
一般的に開発におけるWork productsは膨大な量になり、必然的にSafety caseも巨大なものになるため、その検証がや評価は困難である。
また組織内で意思決定を行う場面は短い時間の傾向があり、正しい意思決定を短い時間で説明することも難しい。
本講演では、弊社での取組みを紹介しつつ改めて安全性の達成とその説明にかかる課題感を共有する。
講演者:
株式会社ティアフォー
アーキテクト
土屋 友幸 様
講演者プロフィール:
2輪/4輪ブレーキシステムサプライヤでシステム開発に従事したのち、Automotive SPICEに強みをもつコンサルティング企業にて技術コンサルタントを担当。
現在は、株式会社ティアフォーでシステムのディペンダビリティ領域に責任を持つアーキテクトを
担当している。
■13:40 - 14:10
【講演タイトル】<SCDL2.0>
機能安全開発の景色を変える
~SCDL2.0で実現する機能安全デジタルアセットと活用事例~
アブストラクト:
SCDL2.0(Safety Concept Description Language)は、高度に複雑化する機能安全開発に対してデジタル技術を活用して効率化・高品質化することを目的とした新しい言語仕様である。
本発表では、SCDL2.0の企画背景、各社が抱える機能安全開発における具体的な課題、安全コンセプト設計と安全分析の連携を含むデジタルアセット活用の検討状況、さらにSCDL2.0の標準化計画について報告する。
講演者:
トヨタ自動車株式会社
クルマ開発センター
車両デジタル開発部 XILS開発推進室 MBSE推進グループ
主任
関 康大 様
講演者プロフィール:
2022年までシャシー系Tier1サプライヤーにてシステム開発における機能安全の適用を担当しながら、機能安全やA-SPICEを取り入れた標準プロセスの構築やアセスメントに従事。
現職では、MBSEの社内展開を行うグループに所属し、社内の各プロジェクトにおけるMBSE導入を担当。
■14:10 - 14:50
【パネルディスカッション】<SCN-SGメンバによるディスカッション>
SCDL meet MBSE
アブストラクト:
SCDLの開発と普及にながらく貢献いただいているSGメンバに、今日の車載制御システム開発エンジニアが直面している課題である制御開発DX時代の安全三規格対応のヒントと、そこから見えてくる次世代SCDLが目指すべき姿をディスカッションいただきます。
<パネラ> 五十音順
・名古屋大学 倉地 亮様
・スズキ株式会社 河野 文昭様
・ジヤトコ株式会社 島中 茂樹様
・トヨタ自動車株式会社 関 康大様
・株式会社構造計画研究所 宮本 秀徳様
<パネリスト>
DNV ビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社
山下 修平 様
■14:50 - 15:00
【休憩】
■15:00 - 15:30
【講演タイトル】<SCDL>
組織化視点における、SCDL策定過程ふり返り
アブストラクト:
セーフティ、セキュリティに限らず車載システムは多くの国際規格に従って開発される。
SCDLはその策定過程において、企業の枠にとらわれない個人の活動の上に成り立ち、
ASAMの規格にまでなった。
本講演では、国際規格・標準の置かれている状況とSCDLの作成過程の時系列の策定過程を紹介する。
講演者:
ダッソー・システムズ株式会社
プリンシパル・エンジニア
兼平 靖夫 様
講演者プロフィール:
半導体企業において車載含む様々なMPU/MCUの開発、その後、組込みソフト開発ツールの世界に移り、現在、ダッソー・システムズ株式会社においてMBSE/MBDの推進をおこなっている。
開発においては、技術、ツールだけではなく、組織構造やそれぞれの能力が重要との問題意識を持つ。
本講演は、会社としてではなく、横浜国立大学 成長戦略研究センターにおいて2022年まで研究員をやっていた際の分析結果である。
■15:30 - 16:00
【講演タイトル】<セーフティ&セキュリティ>
SCDLとSTAMPを併用したセーフティ&セキュリティの分析事例の紹介
アブストラクト:
SCDLによる記述とハザード分析手法STAMP/STPA及びそのセキュリティ拡張STPA-Secの連携事例を紹介します。
具体的には、SCDLによる記述をベースにSTAMP/STPA・STPA-Secを実施し、分析結果として得られた対策案をSCDL記述に反映させます。
最後に今回の事例から得られた知見を紹介します。
講演者プロフィール:
仙台高等専門学校・教授。
情報処理推進機構・システム安全性解析手法WG等に参加し、「はじめてのSTAMP/STPA」の共同執筆にも参加。
現在もSTAMP提唱者の著書「Engineering a Safer World」の共同翻訳参加やSTMAPに関する研究・普及を行っている。
■16:00 - 16:30
【講演タイトル】<ASAM>
ASAMの最新標準化活動
アブストラクト:
国際標準化団体ASAMではAccelerate engineering for mobilityをビジョンとして、引き続きAD/ADAS、SDVなどの領域における標準化活動を行っています。
本公演では、これら最新の標準化活動の内容と共に参加についても紹介します。
講演者:
ASAM Japan合同会社
Association for Standardization of Automation and Measuring
代表
庄井 美章 様
講演者プロフィール:
ASAMの日本地域の活動の代表。
ASAMの日本メンバーと共に国際標準化の活動を多方面から支援し推進しています。
国際標準化のプロジェクトにおける日本メンバーに向けた支援、およびプロジェクトを開始するための協調体制の確立およびプロジェクト提案内容の決定に向けた支援も行っています。
■16:30 - 17:00
【講演タイトル】<SOTIF拡張>
RAAMLとSCDLを用いたSOTIF成果物の準形式化の検討
アブストラクト:
SCN-SG SOTIF SWGで、SOTIF規格の成果物をRAAML(Risk Analysis and Assessment Modeling Language), SCDLを用いて準形式化する手法を検討したのでその結果を報告する。
SOTIFでは、車外の環境/事象、ミスユースなどのISO 26262より広い範囲の事象を対象として(安全)分析を行う。
広く複雑な概念の事象を表現し、共通理解を得るためには、モデルによる準形式化が有効であり、SOTIFの分析に準形式手法を導入することで作業の効率、品質向上が期待できる。
RAAMLはハザード分析、安全分析の成果物をグラフィックなモデルとして表現する記法であり、SOTIF Clause 6, 7, 8の分析にSCDLを組み合わせて利用することで、安全分析結果の理解性向上、作業の効率化を期待している。
講演者:
株式会社OTSL
シニアエンジニア
田中 伸明 様
講演者プロフィール:
機能安全、プロセスのエンジニアリングサービス、技術支援に従事。近年はMBSAの技術調査、技術開発を行い、DECSoS2020(Safecomp併設ワークショップ)でも講演。
プロセスアセスメント規格群JIS原案作成委員会委員としてISO 33000シリーズのJIS規格原案作成に参画(2016年~2022年)
■17:10 - 17:03
【クロージング】
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以上
<SCN-SG事務局>
更新日:2024/10/28