【安全コンセプト記法研究会 オープンカンファレンス(SCN-OC 2020)】

昨年に引き続き、本年も「SCN-SG」*1 オープンカンファレンス(SCN-OC)を開催することとなりました。今年はオンライン開催とさせていただきます。

SCN-SGの旗揚げから今年で6年目を迎え、ご参画企業・団体のご登録者も増え、現在では100名を超える大所帯になっております。

SCDL*2に関連したワーキング活動も、仕様書をはじめ、セキュリティ、SCDL手法 連携というSCDLのサブワーキンググループとして活発な活動を続けております。

また、現在、SCDLに関連する国際標準化を鋭意進めており、自動車業界における標準化を推進する団体であるASAM(*3)にて、新たなSCDL標準化プロジェクトを立ち上げ、活動を進めております。

ぜひ、この機会に、最新の「安全コンセプト記述言語(SCDL)」のステータ スおよび、SCN-SGの活動をご確認ください。

*1:Safety Concept Notation Study Group の略
*2:Safety Concept Description Language の略
*3:*Association for Standardization of Automation and Measuring の略

【安全コンセプト記法研究会(SCN-SG) 事務局】

 


【開催概要】


【安全コンセプト記法研究会 オープンカンファレンス(SCN-OC 2020 )】

<カンファレンス タイトル>
「安全を考える!これからの時代に何が必要か」
~ 多様化する自動車の安全の議論と一層 洗練が求められる方法論~

 ■ 主催 :ガイオ・テクノロジー(株)
 ■ 協賛 :安全コンセプト記法研究会(SCN-SG)
 ■ 開催日:2020年11月25日(水) 13:00~17:15(予定)
 ■ 開催形式:Webカンファレンス(Blue Jeans利用)

 ■募集人数:100名(予定)
 ■参加費用:無料


【お申し込み方法】
本カンファレンスは、事前申し込み制 となっております。

 ▼「SCN-OC 2020」参加申し込みページ(※推奨ブラウザ:Google Chrome)
  (ガイオ・テクノロジーのWebサイト上に飛びます)
https://www.gaio.co.jp/cgi_event/event.cgi?event=event_SCN-OC2020


【カンファレンス プログラム】

13:00 - 13:05

【オープニングトーク】

DNV GL ビジネス・アシュアランス・ジャパン(株)
機能安全部
プリンシパル・テクニカル・エキスパート
山下 修平 氏

13:05 - 13:45

【招待講演:機械学習システムの品質に関する動向と安全性】

機械学習技術、特に深層学習技術の進化により、AI(人工知能)の産業応用に向けた
取り組みが盛んに行われています。一方で機械学習を用いてシステムを構築した場合、
人が設計したルールではなく、訓練データから自動抽出したルールに従ってシステムが動作します。
このため、ソフトウェア開発・運用、特に品質保証に関して新たな課題が生じています。
本講演では機械学習システムの品質に関する最新動向について、
特に安全性の観点に焦点をあて、複数の品質ガイドラインや研究動向に触れつつ紹介します。

NII 国立情報学研究所
アーキテクチャ科学研究系 准教授
先端ソフトウェア工学・国際研究センター
副センター長
石川 冬樹 氏

13:45 - 14:25

【招待講演:Uber 社の自動運転車の安全保証のための Safety Case Framework と ANSI/UL 4600 との適合性ギャップ分析 】

自動車業界においては、自動運転車の安全性保証が大きな問題となっている。安全性保証の枠組みとしては、セーフティケースを利用することが提唱されている(例:Pegasus)。しかし、実際にどのように築すれば良いか、またどれだけ安全性が保証されるかについては、不明な点が多い。規格に関しては、今年の4月に、自動機械の安全性保証の規格として、 ANSI/UL 4600 が発行された。本規格においては、セーフティ―ケースを基本とする安全性保証が規定されているが、実際に適合するためのセーフティ―ケースをどのように構築するかについては、これから様々な試行が必要になると考えられる。
本公演においては、 Uber 社が作成し一般に公開している Safety Case Framework に対する、 ANSI/UL 4600 の適合性についてギャップ分析を実施した結果を示し、課題と今後の方向性について報告する。

(株)シーエーブイテクノロジーズ
代表取締役社長 PhD(Computer Science)
田口 研治 氏

14:25 - 15:05

【招待講演:安全を脅かすシステマティック故障のレビュー方法】

宇宙機や自動車による深刻な事故や損失を防ぐために、潜在するシステマティック故障とその原因を開発中に発見することは重要です。しかしながら、実世界で発生するような故障を事前に発見することは非常に難しいです。本講演では、潜在するシステマティック故障及び原因をレビューで発見することが困難な理由を整理し、JAXAが宇宙機に対して用いている故障のレビュー手法(JC-FMEA)の概要と工夫点を説明します。

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
大久保 梨思子 氏

<※ 15:05 - 15:20 休憩>

15:20 - 16:00

【SCDL活用のための手法連携の試み】

自動車の安全要求を包括的に分析する手法を検討し、安全設計の高効率化、高精度化を図る。
その中でSCDLとその他のアーキテクチャ設計手法、安全分析手法を連携させ、 SCDLの活用範囲拡大を探る。さらにSCDLのアーキテクチャ表現の強みを生かし、非安全関連への活用を探る。本発表では安全設計における現状課題を示し、SCDLを含めた手法連携による課題解決の試みを紹介する。

おおた開発効率化プロジェクト
小笠原 豊和 氏

16:00 - 16:40

【招待講演:ASAM OpenX Activities】

自動車業界における標準化を推進する団体であるASAMでは、現在主にシミュレーション環境における自動運転の検証に関しての多くの国際標準を進めています。これらの標準はOpenXファミリとして知られています。本講演では、これら国際標準化活動についての成果、現在の活動内容および将来の予定について紹介するとともに、標準化活動への参加についても説明します。

ASAM Japan代表
庄井 美章 氏

16:40 - 17:10

【日本から世界へ!安全分野をリードするASAM SCDL】

SCDL[安全コンセプト記述言語]がASAM[ドイツの国際標準化団体]を通じて世界へ羽ばたこうとしています。安全アーキテクチャを設計・分析・レビュー・共有・説明出来る統一言語として、更なる広がりと活用が期待されています。
本セッションでは、SCDLの概説、国際標準化の活動状況、今後の展望についてお伝えします。

ASAM SCDL Project リーダー
マレリ(株)
佐々木 喜好 氏

17:10 - 17:15

【クロージング】

ガイオ・テクノロジー(株)
テスティング エバンジェリスト
シニアコンサルタント
大西 建児 氏


【問い合わせ先】
  安全コンセプト記法研究会(SCN-SG)事務局
「SCN-OC 2020」運営担当:
三宮 sannomiya.m@gaio.co.jp/
肥田野 hidano.f@gaio.co.jp/
猪狩 igari.h@gaio.co.jp